思いわずらうことなく愉しく生きよう。

貝好きアラサーが書いてます。誰かの「ちょっと気になる」を一押しして、一歩踏み出すきっかけになれるような記事を目指しています。旅行、博物館、美術館関連多め。

楽園のカンヴァスからのプーシキン美術館展へ

こんにちは。

 

つぶ貝です。

 

こうも暑い日はサクレのレモン味が食べたくなります。

 

さて、本日は本と美術館についてです。

 

先日、遅ればせながら原田マハさんの「楽園のカンヴァス」を読みました。

 

2012年に発刊され、いくつか賞を取っていたのでご存知の方は多いかと思います。

↓こちらです↓

 

 

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

 
ざっくり言うとルソーをテーマにした物語(フィクション)です。
 
ルソー、ロック、モンテスキュー…のジャン=ジャック・ルソーではないですよ。
 
アンリ・ルソー、フランスの画家です。
 
彼は税関の職員として働きつつ、休日はアーティストとして絵画制作に励んでいました。
 
日曜画家と呼ばれ、当時の展覧会ではあまり評価されておりませんでしたが、パブロ・ピカソはルソーの絵の魅力に気づいていました。
 
1910年ルソーは大作『夢』を描きあげます。
 
物語の中で主人公ティム・ブラウンはある人から『夢』にとても似ている絵を見せられ、その真贋を一冊の本を読む中で判断してほしいと言われます。
 
ルソーに魅せられたティム・ブラウンと早川織絵の真贋判定対決。
 
読者はティムと一緒にその一冊の本を読み進めていく…。
 
 
という推理小説のような面白さもある物語です。
 
正直、特別ルソーの絵が好きではなかったのですが、見る目が変わりました。
 
この物語を読み終えると、ルソーの『夢』を見にニューヨーク近代美術館に飛んで行きたくなると思います。
(私はニューヨーク行きの飛行機の値段と時刻まで調べました笑)
 
 
結局行くには至らなかったのですが(いつか絶対行く!)丁度良いことに上野でプーシキン美術館展があり、ルソーの『馬を襲うジャガー』が来ていたのです!
 
すぐ上野へ行き、ひたすらルソーの描いた可愛らしい白馬の目を見つめ、生い茂る葉と花の匂いを嗅ぎ、空を眺め、彼の世界を堪能しました。
 
残念ながら東京公演は終わっていますが、
大阪の国立国際美術館で7月21日からまた始まるようです。
 
楽園のカンヴァスを読んでからプーシキン美術館展へ、お近くの方、または大阪に行く機会がある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
 
ちなみに余談ですが、原田マハさんの別の作品「モダン」に「楽園のカンヴァス」の主人公ティムが出てきて、ファンとしてはなんだか嬉しくなりました。
 
 
さて、こんなところで今日は終わりたいと思います。
 
ここまで読んでいただきありがとうございました。
 
では、また次の記事でお会いしましょう。
 
 
つぶ貝